今回は、株式会社エコリスが公開している地図をQGISで利用する方法について説明します。
実は、いままでこの地図の存在を知らず、別件の調べものをする過程で発見したのですが・・・。こんなすばらしい地図を利用させていただけるとは・・・、株式会社エコリスさん、ほんとうにありがとうございますm(_ _)m
どんな地図が公開されているかは、エコリス地図タイルのページで確認することができます。植生図に田んぼや植林の分布、さらにはヤマアカガエルやツキノワグマなどの生息適地まで! このような地図をネット上で気軽に見られるだけでもすごいのに、QGISに読み込んで分析等に利用できるとはすばらしすぎます。
(1) プラグインの導入
エコリス地図タイルのページの下のほうに説明がありますが、備忘録も兼ねて拙ページでも。
QGISのメニューから、<プラグイン>→<プラグインの管理とインストール>を選択。<プラグイン>ウィンドウの左側にある<設定>を選択した後、右下にある<追加>をクリック。<リポジトリの詳細>ウィンドウが現れたら、下図を参考に<名称>と<URL>の欄への入力を行い、<OK>をクリック。
<プラグインリポジトリ>の欄で<MapProxy Plugin>の接続を確認できたら、<プラグイン>ウィンドウの左側にある<全ての>を選択。一覧の中から<MapProxy Plugin>を選択し、<プラグインをインストール>をクリック。インストールが完了したら<プラグイン>ウィンドウを閉じる。
次に、<プラグイン>→<MapProxy plugin>→<Install MapProxy>を選択。<mapproxyをインストールしますか?>と聞かれたら<はい>をクリック。1~2分ほど待つと、<インストールが完了しました>という表示が現れる。これにて導入は完了。
(2) 背景地図を表示
今回導入したプラグインを利用するためには、手動でプラグインを起動する必要がある。<プラグイン>→<MapProxy plugin>→<Run MapProxy>を選択すると、以下のような表示が現れる。
<はい>にするか<いいえ>にするか迷うところだが、さしあたっては<いいえ>でよいのではないかと思う。・・・と思って<いいえ>を選択したら、エラーが発生してプラグインを利用できなかったので、<はい>を選ぶしかなさそうです。プラグインが無事起動すると、<mapproxy server>ウィンドウがバックグラウンドで開く。これを閉じてしまうと、プラグインが利用できなくなるので注意。
今回はあらかじめ岩手県の地図を開いておき、その背景に地図を表示してみる。
<プラグイン>→<MapProxy plugin>を選択すると、下図のようにサブメニューにさまざまな地図のリストが表示される。
<第5回植生図(環境省)>を選ぶとこんな感じ↓
<田んぼ+陰影起伏>を選ぶとこんな感じ↓
動物の生息適地も・・・と思ったのですが、デフォルトではリストに含まれておらず、エコリス地図タイルのページに書かれている情報とtmizu23 / mapproxy_plugin Wikiの「配信地図の追加方法(yamlファイルの設定)」を参考にしながら、自分で追加しないといけないようですね。これについてはまた別の機会に・・・。
思っていた以上にいろいろなことができそうなプラグインだということはわかるのですが、正直なところ、まだぜんぜん使いこなせていないので、これから習熟度を高め、また別記事で紹介できたらと思います。
それでは、また。