このたび2017年3月31日をもちまして、私こと波江彰彦は大阪大学を退職することとなりました。昨年4月に、2年間の任期で助教に着任いたしましたが、1年残しての退職となります。
私は1998年4月に大阪大学に入学して以来、学部生、大学院生、特任研究員、助教、招へい研究員、非常勤講師、そして二度目の助教と、身分はいろいろと変わりましたが、実に19年間大阪大学に在籍したことになります。生まれ故郷の福井で過ごした18年間をついに超えました。正直にいって最初は乗り気ではなかった大阪大学で、これだけ長くの時間を過ごしたことに驚くとともに、時間をかけて私を育ててくれた大阪大学や大学で出会った多くの方々に感謝しております。
特に私にとって大きな意味をもち、また大切な場所であるのは、やはり16年間を過ごした人文地理学教室です。学生として、あるいは、教員として、また、人文地理学教室という空間で、あるいは、人文地理学教室を拠点としてさまざまな地域・場所で、本当に多くの方々とかかわり、いろいろなことを教わり、ともにさまざまな成果を上げることができました。一人一人お名前を挙げることは控えますが、これまでお世話になりました皆様に対し、心よりお礼申し上げます。本当にありがとうございました。
さて、4月1日より、私は関西学院大学教育学部に助教として着任いたします。慣れ親しんだ大阪大学を離れ、新しい場所、未経験の学部に移ることに対しては不安もありますが、新たなチャレンジにわくわくする気持ちも大きいです。同僚の先生方や事務の方々などにご教示いただきながら、新天地で良いスタートを切り、よりいっそう研究・教育等の活動に邁進していきたいと思っております。今後とも引き続き、ご指導・ご鞭撻を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
関学の教育学部は、本部のある西宮上ケ原キャンパスではなく、その近所の西宮聖和キャンパスにあります。最寄り駅は阪急の門戸厄神駅です。ゴールが近づくほどにきつくなる坂を登りきると(阪大坂よりもきついです)、こじんまりとしているけれどもなかなかに美しいキャンパスに到着します。機会がありましたら、ぜひお立ち寄りください。