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[NA-GIS90]国土数値情報データをQGISに読み込む

Published by na-mii on 2016/12/27

国土数値情報にはさまざまなデータがありますが、今回は行政区域データと鉄道データをQGISに読み込む手順について説明します。(QGIS 2.14.9を使用)

(0) 留意事項

国土数値情報の最新データは、空間参照系がJGD2011(日本測地系2011)になっています(参考:日本測地系2011(JGD2011)とは?)。

最新データの仕様書の一部。「座標系」の欄に注目。なお、(B, L) とは「緯度(Breite)・経度(Lange)」を意味している。

QGISでのJGD2011データの取り扱いについて、現時点では自信をもって解説できないため、今回は最新ではないデータ(空間参照系はJGD2000)を利用することにします。下記の説明では、ダウンロードするデータの年次に注意を払ってください。

(1) データのダウンロード

ここでは例として、「行政区域」の大阪府および兵庫県(平成27年)、ならびに、「鉄道時系列」の全国データ(平成26年)をダウンロードします。以下、「鉄道時系列」のみ手順を簡潔に説明します。

<鉄道時系列>をクリックしてデータ詳細ページに入り、ページの一番下にある「ダウンロードするデータの選択」の<全国>にチェックを入れて<次へ>をクリック。

<平成26年>のデータ(N05-14_GML.zip)にチェックを入れて<次へ>。

アンケートに回答。

「国土数値情報利用約款」に目を通した上で<はい>をクリック。

<ダウンロード>をクリック。圧縮ファイル(zip形式)のダウンロードが完了したら、それを解凍する。

同様の手順で、行政区域のデータもダウンロードし、解凍も済ませておいてください。

(2) シェープファイルの確認

解凍後にできたフォルダ内には、シェープファイルが含まれています。シェープファイルとは、ベクタ形式の業界標準フォーマットであり、ファイルの拡張子が「.shp」「.shx」「.dbf」の3つのファイルで構成されています(拡張子が「.prj」のファイルが加わることもある;参考:シェープファイルとは?)。

たとえば、「鉄道時系列」の全国データのフォルダ(N05-14_GML)内には、2種類のシェープファイル(路線のラインデータと駅のポイントデータ)が含まれています。

ややこしいですが、3つのファイルで1つのシェープファイルを構成します。

シェープファイルは最低3つのファイルのセットによって構成されているものなので、コピーや削除などのデータ管理の際にはその点に注意しなければなりません。

(3) シェープファイルの読み込み

ここでは、大阪府の行政区域データの読み込みを例に説明します。

QGISを起動。<ベクタレイヤの追加>のアイコン(下図参照)をクリック。

<ベクタレイヤの追加>アイコンはよく使うので覚えておいてください。

<ブラウズ>をクリックし、シェープファイルが保存されているフォルダへ移動。そして、拡張子が「.shp」のファイルを選択して<開く>をクリック。(もし「.shp」のファイルが見当たらないときは、<開く>の上にあるプルダウンメニューを開き、<ESRI Shapefiles (*.shp *.SHP)>を選べば出てくるはず。)

選択したいデータの形式に応じて、右下のファイル形式を切り替えたりします。

<ベクタレイヤの追加>ウィンドウに戻ったら、<開く>をクリック。すると、大阪府の行政区域データ(市区町村別地図)が読み込まれた。

色は読み込むごとに変わります。

同様に、兵庫県の行政区域データ、ならびに、鉄道データ(路線ラインデータ・駅ポイントデータ)も読み込む。なお、鉄道のデータを読み込む際、空間参照系を選択するウィンドウ(下図)が出てくるが、今回はJGD2000のデータを利用しているので、<JGD2000>(EPSG:4612)を選択して<OK>。

読み込もうとしているデータの空間参照系を把握し、正しく選択することが重要。

大阪府・兵庫県の市区町村別地図と、路線のラインデータ、駅のポイントデータが表示されれば、今回の目標は無事達成。

とりあえず。これをベースにいろいろと修正・加工していきます。

(4) プロジェクトファイルを保存

<プロジェクト>→<名前をつけて保存>を選択。ファイルの保存場所を指定し、ファイル名を入力して<保存>。これでプロジェクトファイル(QGISファイル)が保存された。

プロジェクトファイルを開けば、保存時点から作業を再開することができます。なお、プロジェクトで使用しているデータは、フォルダ間の相対的な階層関係によって参照されているため、シェープファイルなどの保存場所を移したりするとデータを参照できなくなってしまいます。データを管理する際は、プロジェクトファイルとの階層関係に注意してください。

Filed under: GIS and Tagged: GIS, NA-GIS, QGIS, QGIS学習ノート, 大阪大学, 授業
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