日曜日で天気もまあまあ良さそうだということで(この時期の台湾は天気が悪い!)、観光してきました。まずはベタなところから、というわけで、淡水に行ってきました。
淡水は、MRT淡水線に乗って終点まで行けば着くというとても行きやすい行楽地で、行きの電車は満員状態でした。観光客がこぞって、というよりも、こちらの人々が休日に遊びに行くという感じ。
駅から淡水河に続く広場は、散策する人々、出店、パフォーマなどで賑わっています。駅にはミスドも(ただ、こっちはテイクアウトが基本?イートインできる店をまだみたことありません)。
ここに来た目的のひとつは、淡水河を間近でみること。まっすぐ川辺まで行って(しっかり整備されています)、台北方面、対岸、河口と向きを変えて写真撮影。晴れているといっても、くっきりとした青空ではなかったのは残念ですが・・・。川をながめていると、とても落ち着きます。
その後、店が所狭しと立ち並ぶ環河道路をぶらぶら歩いていたのですが、人が多くて歩きにくいし、ところどころ強烈なにおいがして(たぶん臭豆腐)ちょっと気持ち悪くなってきたので、そこを外れて中正路へ・・・と思ったけれど、ここも人ごみがひどいので、さらに陸側へ。AMANDA CAFEと特徴的な外観のお店に惹かれてそちらのほうへふらふら歩いていくと、「馬偕街」はこちらという細い道を発見。
これ、予習していたのでピンときました。「馬偕」というのは、19世紀後半に、台湾でキリスト教布教のほか、教育や医療でも大いに貢献したカナダ人牧師のGeorge Leslie Mackeyのことですね。目の前にみえてくるのは、「マッカイ先生」が台湾で初めて設立したキリスト教会「淡水教会」と、隣接して建っている「滬尾偕醫館」(台湾初の西洋医学病院)です。痛恨なのは、マッカイ先生の銅像を撮影し忘れた・・・。
・・・えっと、まだクリスマスツリー?後ろにみえるのは、「淡水藝術工坊」です。
さて、中正路に戻って西のほうへ歩き、次の目的地を目指します。もともとは15世紀前半におけるスペインによる北部占領の際に建てられたサン・ドミンゴ要塞。スペイン撤退後はオランダの手に渡り、その後イギリス領事館となり、現在は「紅毛城」と呼ばれ、政府によって第一級の古跡に指定されている建物です。新北市昇格を記念して入場無料と書かれていたけれど、ということは、もともとは入場料が必要だったんでしょうか?
ひととおり建物の周りと中を見て回り、グッズショップを物色していたら、けっこういい時間。さすがに疲れたので、駅方面へと引き返し、休めるカフェを探します。ここでもない、あそこでもない、AMANDA CAFEもやめとこう、とだらだら歩いていると、「木下静涯」という文字が目に入ってきて、むむむ、と。まったく知らなかったのですが、木下は長野県出身の画家で、昭和初期から終戦まで淡水に居を構え、この地の名士として活躍した人のようですね。その旧宅が残っていて、公園として整備する予定のようです。
で、この旧宅も階段を上った高台にあるのですが、さらに横に伸びた階段を上っていくと、期せずして有名な「紅樓」(写真は露出が強すぎました・・・)にたどり着いてしまいました。あらまあ、これも何かの縁と思い、ここの3階にあるカフェで休憩することに。ところが、注文したものがやってきて、ぎょっとすることに。ぼ、ボリュームあるね・・・。アイスはともかく、生クリームの多さに若干うえっとなりました。
おなかいっぱいになったので(?)、では、帰ります。ところが、来たときよりも人が増えている・・・。中正路を歩いて駅まで行こうと思ったのですが、ぜんぜん進めません。人の密度がものすごく、しかも、買い食いをしている人も多くて、服を汚されてはかなわん、と思い、淡水河のほうへ避難することに。こっちの広場も明らかに人が増えていました。やはり夕日の名所だからでしょうか。帰りの電車も混み混みでした。
・・・と、ここまでが今日の話。実は昨日も、淡水河に行こうと思えば行けそうという場所に用があったので、用事を済ませた後、淡水河を見にいったのでした。
行ってきた(というか、寄ってきた)のは、台北大橋でした。桃園国際空港からリムジンバスに乗ると、この橋を渡りますね。行ってみると、川沿いにサイクリングロードが整備されていて、走ると気持ちよさそうです。
せっかくなので、そのサイクリングロードへ下りて(横に歩道もあります)、しばらく歩いてみました。いやあ、川って良いですね。淡水河を間近で見てのんびりしたいと思っていたので、昨日、今日と大満足でした。