授業準備のために、新旧地図の比較で気になった場所の写真を撮ってきました。今回は、大阪府茨木市内を流れる安威川と茨木川の旧河道(特に現在の合流地点付近)について。
まず、正式2万分1地形図「茨木」(1908年測図・1911年発行)にみられる安威川と茨木川。見ての通り、両者は交わっていません。
次に、2万5千分1地形図「吹田」(2009年更新・2010年発行)にみられる安威川と茨木川。国道171号線とJR線に挟まれた地域の中間あたりで両者が合流していますね。
続いて、Mapionの地図で見る安威川と茨木川。Mapionの地図はきれいですねー。正式2万分1地形図と見比べて、何か見えてきたでしょうか?
こちらは、Google Earth上に正式2万分1地形図を重ね合わせたもの。KMLの出力には、今昔マップ2を利用させていただきました。
なお、今昔マップ on the webで今回の対象地域を比較するには、右のリンクをクリック→安威川・茨木川の合流地点付近
さて、では写真を交えながら、いくつかの場所について少し詳しく見てみましょう。
まず、安威川から。現在の合流地点から下流側(南東方向に流れる)は新旧の流れに大きな違いはありませんが、合流地点からすぐ上流側は、かつては今よりも東側にふくらんで流れていたことがわかります。
東側にふくらんで流れていた旧河道とみられる部分は、現在西河原公園となっています。Mapionの地図では緑色になっているところですね。
限られた時間の中での撮影だったのであまり探検できませんでしたが、存在感のある遊具が置かれていました。
写真左端にまっすぐ現在の安威川が流れており、右手奥にみられる緑地帯が旧河道の堤防(?)と思われます。
次に、茨木川に移ります。写真の左端を通っているのが国道171号線。このあたりが新旧の茨木川の分岐点と考えられ、現在はまっすぐ安威川と合流しますが(写真右手が下流側)、かつてはこのあたりから大きく蛇行していました。
写真右手に広がるのがパナソニックの工場。Google Earthと正式2万分1地形図の重ね合わせから明らかなように、旧茨木川はパナソニック工場の敷地に沿うように(部分的には敷地内をえぐりながら)流れていました。
茨木川の堤防沿いの道から川端通りに入る交差点付近に、写真の石碑が建っています。
Mapionの地図にみられる「田中橋」の信号あたりから、旧茨木川と現在の川端通りが完全一致する感じです。
ここからはおまけ。
6時38分撮影。上記の「現場」へ向かうために、安威川の堤防沿いを走ります。このあと、JRの線路をくぐるためにいったん堤防沿いの道を外れると・・・。
安威川から引いた水路に出くわしました。何やら音がするのでのぞきこんでみると・・・。
大量の鯉が!なんでこんなところにこんないっぱい、と思ったら・・・。
こういうことでしたとさ。