[NA-GIS92]では、空間検索を利用して大阪府・兵庫県区域内の駅を絞り込みましたが、このデータには現存しない(廃止された)駅も含まれています([NA-GIS96]まで書いて気づいた)。というわけで、今回は、属性検索を利用して現存する駅のみを絞り込み、新たなシェープファイルとして保存する手順について説明します。(QGIS 2.14.9を使用)
(1) 駅データの詳細な仕様を確認する
駅のレイヤ上で右クリック→<属性テーブルを開く>を選択。
N05_001、N05_002・・・といったフィールドがどのようなデータなのか、属性テーブルを見ただけではよくわかりません。そこで、国土数値情報の「鉄道時系列」の詳細ページ(仕様)を確認します。
属性情報のうち、設置期間(設置終了)(N05_005e) の欄に注目すると、「現存する場合は9999」という記載がみられます。つまり、<N05_005e>のフィールドに「9999」が入力されている駅は、2014(平成26)年末の時点で(※今回は平成26年のデータを利用している)、現存が確認されている駅ということです。このデータを利用して、現存する駅の絞り込みを行います。
(2) 属性検索
駅のレイヤ上で右クリック→<属性テーブルを開く>を選択。
<式を使った地物選択>のアイコンをクリック。
<フィールドと値>の<+>をクリックして展開し、<N05_005e>をダブルクリック。左側の枠内に”N05_005e”と入力された。
“N05_005e”の後ろにカーソルがある状態で、枠の上にある<=>をクリック。枠内が「”N05_005e” = 」となった。
右下にある<すべてのユニーク値>をクリック。その上の枠内には、<N05_005e>フィールドがもつすべてのユニーク値が表示される。
左側の式の末尾にカーソルがあることを確認した上で、ユニーク値の中から<’9999’>をダブルクリック。
式が「“N05_005e” = ‘9999’」となっていることを確認した上で、<選択>をクリック。
(3) 選択された地物を確認
属性テーブルを見ると、全2,307フィーチャのうち、1,002フィーチャが選択されたことを確認できる。また、属性テーブルをスクロールすると、選択されたフィーチャを確認することができる。
属性テーブルを閉じ、QGIS本体の画面に戻ると、選択された駅がハイライト表示(黄色)になっていることがわかる。
(4) 新たなシェープファイルとして保存
駅のレイヤ上で右クリック→<名前をつけて保存する>を選択。
<ブラウズ>をクリックし、シェープファイルを保存するフォルダを指定した上で、適当なファイル名を入力し(ここでは「Osaka-Hyogo_station2」とする)、<保存>をクリック。
<選択地物のみ保存する>にチェックを入れた上で、<OK>をクリック。現存する駅のみのシェープファイルが地図上に追加された。今後はこのデータを使用していく。
最後に、プロジェクトを上書き保存して、今回の作業はおしまい。