[NA-GIS94]・[NA-GIS95]を経て準備が整い、今回は地図データに統計データを結合する手順について説明します。(QGIS 2.14.9を使用)
(1) 統計データをQGISに読み込む
<ベクタレイヤの追加>アイコンをクリック。<ベクタレイヤの追加>ウィンドウが出てきたら、<ブラウズ>をクリック。
まず、<開く>の上にあるプルダウンを開き、<コンマ区切りファイル (*.csv *.CSV)>を選択(または、<全ファイル (*) (*.*)>でも可)。その上で、[NA-GIS95]で保存した統計データのCSVファイル(およびCSVTファイル)があるフォルダに移動し、ファイル(a.csv)を選択して<開く>をクリック。
<ベクタレイヤの追加>ウィンドウに戻ったら、<開く>をクリック。すると、レイヤパネルに統計データが追加された。
読み込まれた統計データのレイヤ上で右クリック→<属性テーブルを開く>を選択。
正常にデータが読み込まれているか、CSVTファイルで定義したデータ型が反映されているかどうか、などを確認。おかしな部分がある場合は、[NA-GIS95]に戻って、統計データの準備からやり直す。
(2) 地図データと統計データを結合
大阪府・兵庫県区域データのレイヤ上で右クリック→<プロパティ>を選択。
左側のメニューの<結合>を選択。次に、左下にある<+>ボタンをクリック。
<レイヤ結合の追加>ウィンドウが出てきたら、<レイヤの結合>では結合したい統計データを選択(今回は<a>)。
<フィールドを結合する>では、結合キーとして使うフィールドを選択(今回は<KEY>)。
<ターゲットフィールド>では、地図ファイル側のキーのフィールドを選択(今回は<N03_007>)。
<OK>をクリックすると、<レイヤプロパティ>ウィンドウに戻る。設定した内容が表示されている。
<OK>をクリックすると、一瞬のうちに処理が行われ、<レイヤプロパティ>ウィンドウが閉じる。
(3) データ結合の確認
大阪府・兵庫県区域データのレイヤ上で右クリック→<属性テーブルを開く>を選択。
地図データが最初からもっていた属性データに統計データが結合されたことが確認できる。
なお、結合された統計データのデータ項目名には、接頭辞として「ファイル名+アンダーバー」がつきます。[NA-GIS95]でファイル名・データ項目名ともにできるだけ短くした理由はここにあります。フィールド名には文字数制限があるため、長いファイル名や項目名をつけると、フィールド名の区別がつきにくくなってしまうのです。
(4) 新たなシェープファイルとして保存
データの結合はできましたが、現段階では地図データと統計データは仮糊づけのような状態であり、このままGIS分析などに使うことはできません。新たにシェープファイルとして保存する必要があります。
データ結合後の大阪府・兵庫県区域データのレイヤ上で右クリック→<名前をつけて保存する>を選択。
<ブラウズ>をクリックし、シェープファイルを保存するフォルダを指定した上で、適当なファイル名を入力し(ここでは「Osaka-Hyogo_stats」とする)、<OK>をクリック。今後は、このシェープファイルを利用していく。
今回はここまで。プロジェクトの上書き保存をお忘れなく。