人文地理学会・歴史地理研究部会の第132回研究会「外邦図研究の現在」がいよいよ明日開催されます。私も話したり実演したり(?)します。もしよろしければお越しください。
日時
2013年6月22日(土)14:00~17:00
会場
甲南大学・2号館211教室(会場へのアクセス)
(神戸市東灘区岡本8-9-1;JR「摂津本山」駅・阪急「岡本」駅下車)
発表
- 初期外邦手描き原図データベースの構築:アメリカ議会図書館での発見から目録作成、写真撮影、画像とメタデータの整備、データベースの公開まで
小林茂(大阪大・名誉教授)・山近久美子(防衛大)・渡辺理絵(山形大)・山本健太(九州国際大)・鳴海邦匡(甲南大)・波江彰彦(大阪大) - 資料調査における地図絵図画像の記録と処理
波江彰彦(大阪大)・鳴海邦匡(甲南大)・小林茂(大阪大・名誉教授)
進 行:小野田一幸(神戸市立博物館)
趣旨
外邦図は、日本が、明治から第二次世界大戦終結までの間、アジア太平洋地域において作製した地図のことを意味している。2002年以降これまで、報告者の小林を中心とする外邦図研究グループは、外邦図資料群の全容の解明とその学術資料としての再生を目的として調査・研究を続けている。それらの成果の一端は、既に出版物などを通じて報告されているところである。ところでこうした外邦図研究が困難である理由のひとつは、様々な状況を経て多くの資料が分散してしまったことである。そのため、外邦図資料に関するデータベースの構築は避けられない基礎作業となり、これまで国内の大学機関(東北、お茶の水、京都大学)に所蔵される資料の目録を刊行するとともに、それらのデジタルアーカイブの構築を試みてきた。一方、外邦図を所蔵する国外の代表的な機関であるアメリカ議会図書館においても調査を進め、第二次世界大戦後に接収された明治中期の外邦図原図を見出すこととなった。本報告はそれらの原図資料群に関するデジタルアーカイブの構築のプロセスについて紹介するものである。また、これら外邦図の調査を進めていく際、地図資料の撮影とその記録というテーマを常に抱えることとなったことから、これについても話題を提供することとしたい。
歴史地理研究部会のウェブサイトもご参照ください。