しなっと台湾から帰国してたりするのですが(ここでのご報告が遅れてすみません)、台湾バナシはおいおい小出しにするとして。今回の話は・・・・・・
大阪大学人文地理学教室、通称(?)ハンダイ・ジンチリのウェブサイトをリニューアルしました! →ハンダイ・ジンチリ 大阪大学文学研究科・文学部人文地理学教室
・・・あっそ、と思うかもしれませんが、今回のリニューアルは私にとって大きなことなのです。最初に書いてしまうと、このリニューアルをもって、ハンダイ・ジンチリのサイトは私の手から離すつもりです。もちろん、助教なので、完全に手を離すわけではなく、今後も責任はもちますが、実質的なサイト管理は教室の院生に任そう、ということです。
実は私、約10年間にわたってハンダイ・ジンチリのサイト管理に携わってきました。良い機会ですので、今回のリニューアルの話に入る前に、これまでのことを簡単に振り返ってみたいと思います。
これは、私がかかわる前の大阪大学人文地理学教室のサイトです。堤研二先生が作成・管理されていました。
私が作成した記念すべき第1作!博士前期課程に入ってすぐのころ(2003年4、5月)に作成したはず。閲覧環境に関する記載では、真っ先にOpera 7.03/7.10を挙げています(笑、ちなみに2番目はNetscape Navigator 7.02)。当時は、オペラーだったなあ。あ、もちろん、EmEditorにタグ手打ちですよ、ええ。
(おそらく)2003年8月下旬にリリース。前のデザインから4か月弱しか経っていない(笑)。実は今でも気に入っているデザインです。ただ、XHTML+CSSのみで、凝った上にValidなソースコードにこだわったため、かなりぐちゃぐちゃのソースコードになってしまい、それがだんだんがまんできなくなり、次のデザインをつくることに。
2004年10月1日にリリースした模様。大阪大学人文地理学教室のウェブサイト、まる、です。前デザインからの反動で、超シンプル。正直なところ、あまり思い入れはありません・・・。
そして、2005年6月にこのデザインが登場。これまた前デザインからの反動で、思いっきりはっちゃけてやる!と思いながらつくっていたのですが、最終形ができてみるとたいしたことないという。・・・能力の限界っ!
で、結果的にこのデザインが7年近くも使われたんですね。これが決定版!ということではまったくなく、やはり1年ちょっと経ったころから飽きてきたのですが、このころになると余裕がなくなってきて、そのうちウェブデザインに対する熱意も冷めてきてしまいました。
どうしようかなあ、と思いながらも、惰性で更新作業だけを続けていたころ、Movable Typeが一般的になってきました(Wordpressのことを知るのはもう少し先)。調べてみて、ブログ(CMS)でサイトを構築すれば、更新作業が楽になりそうだし、後任への引き継ぎもスムーズにできそうだと考えました。そこで文学研究科のネットワーク責任者に問い合わせてみたのですが、その時点では、研究科のホームページサーバが教室単位でのCMS導入に対応していませんでした。
では(といってもだいぶ後ですが)、まずは自分で使ってみようということで、レンタルサーバと契約し、Wordpressを導入してつくったのがこのサイトです。このサイトをつくった理由や目的はいくつかありますが、そういった目的もあったことは確かです。
そして、たしか今年2月中旬だったかのメールで、3月下旬に研究科のサーバ更新が行われ、CMSの導入も可能になることを知りました。♪This is the moment、と思わず歌ったのはいうまでもありません(誇張)。
では、具体的にどういうプロセスで今回のリニューアルにこぎつけたか、ですが。Wordpressの導入は既定路線として、当初は、「おそらく最もわかりやすいWordPressテーマ制作チュートリアル」や「WordPressのオリジナルテーマ作成フロー・基本マニュアル」などを参考にして、オリジナルテーマをつくろうと考えていました。つまり、旧サイトのHTMLを生かしつつ、換骨奪胎してPHPファイルとCSSファイルをつくろうということです。
しかし、わりとあっさり断念(笑)。方針転換して、既存のテーマをカスタマイズしてサイトデザインをつくることにしました。なお、作業は、XAMPPをインストールして開発環境を構築し、ローカルにWordpressをインストールしてあれこれやっていました。
見る人が見ればすぐわかりますが、リニューアルしたハンダイ・ジンチリサイトのデザインのもとになっているテーマは、現バージョンのWordpressのデフォルトテーマである「Twenty Eleven 1.3」です。より正確にいえば、Twenty Elevenを2カラム化してくれる「Twenty Eleven Child with Sidebar Support 1.1」をインストールし(「Twenty Eleven のシングル記事にサイドバーを1分で表示する2つの方法」などを参考にしました)、これをいろいろいじくった結果、あのデザインができました。
まあ、率直にいって出来はそこそこです。テキストロゴはやっつけ感があるし、細かいところでいろいろと粗が目につきます。しかし、今回はとにかく新年度にリニューアルすることが大事だったのと、あまり手を入れすぎる(=私の色に染める)のも良くないかなということで。
トップバナーの写真は、当初は50ピクセル四方ぐらいの小さな写真をモザイク状に並べる予定だったのですが、その大きさにすると何の写真だかわからないものが続出(笑)。ちなみに、左から順に、
- 2000年度地域調査実習
- 2001年度地域調査実習
- 『外邦図研究ニューズレター』1号(2003年3月発行)
- 2003年度地域調査実習
- 大阪大学総合学術博物館第4回企画展(2005年9月)
- 2005年度人文地理学セミナーの石橋商店街調査
- 研究室移転(移転前の研究室、2009年2月)
- 小林茂編『近代日本の地図作製とアジア太平洋地域:「外邦図」へのアプローチ』(大阪大学出版会、2009年2月刊行)
- 2010年度卒論・修論発表会後の歓送会
- 堤研二『人口減少・高齢化と生活環境:山間地域とソーシャル・キャピタルの事例に学ぶ―』(九州大学出版会、2011年2月刊行)
- 2011年度地域調査実習
- 2011年度卒業論文発表会
の写真(画像)です。ベタですが、教室の歩みを示すものとして、まあ良いのではないでしょうか。
ちなみに、今回のリニューアルにより、ハンダイ・ジンチリサイトはスマートフォン・タブレット端末に対応しました(iPhoneとiPadでしか確認してませんが)。といっても、Twenty Eleven自体のデザインがそうなっていただけであって、私は何も頑張っていません(笑)。しかし、iPhoneだと、メニューが2段になってぶさいくなんだよなあ・・・。
あと、Internet Explorer 9とFirefoxやGoogle Chromeとでは、デザインが少し異なります。CSS3への対応/未対応によるものです(といっても、これまたTwenty Elevenの流用で、私はCSS3にはぜんぜんついていけてません・・・)。今回、リリースを急いだので、一部のOS/ブラウザ、それも最新バージョンでしか表示確認ができておらず、どのあたりまで正常表示されているのか不安が残るところです。
最後に、技術的なTo Doリストを、備忘録代わりに残しておきます。
- フッタをちゃんとしたものに変更する。
- カテゴリをタイトルの直下、投稿日の横にもっていきたい。
- 「ホーム」のa: hoverの挙動。マウスを合わせると10ピクセルほど左にはみ出るのをどうにかしたい。
- ページ全体がディスプレイ内に収まるページを表示させると、10ピクセルほど横に動くのをどうにかしたい(たぶん1つ前のと関係している)。
ほかにもいろいろありそうですが、まあ、ぼちぼち直していくということで・・・。