・・・いや、英語に限らないんだけど、検索に引っかかりやすいタイトルということで。Wordで外国語にルビを打つときと、くの字点を出すときのための覚え書き。
1つの単語にルビを打つのは何の問題もない。問題なのは、たとえば、「Wie wird man seinen Schatten los?」に「影を逃れて」とルビを打つような場合。つまり、スペースを含むフレーズ(あるいは文章)にルビを打つ方法がわからなくて、苦労した。
何が起こるかというと。外国語のフレーズを選択してWordのルビを打つ機能を選択すると、対象文字列が単語ごとに分かれてしまい、なおかつ、<文字列全体>がグレーアウトしてクリックできない。この状態だと、単語1つ1つにルビを打つしかなく、上の例だと、「Wie」に「影」、「wird」に「に」、「man」に「逃」・・・、という感じでルビを打たざるをえず、不細工。
こういう場合の解決法は、以下の通り。
- 「Wie」に「影を逃れて」とルビを打つ。
- ルビが打たれた「Wie」の上で右クリックし、「フィールドコードの表示/非表示」を選択。
- すると、「EQ \* jc2 \* “Font:Times New Roman” \* hps10 \o\ad(\s\up 9(影を逃れて),Wie)」といった文字列が現れる(フォント名などは環境による)。
- 上の文字列の「Wie」の後に、「wird man seinen Schatten los?」を入力。つまり、「EQ \* jc2 \* “Font:Times New Roman” \* hps10 \o\ad(\s\up 9(影を逃れて),Wie wird man seinen Schatten los?)」とする。
- この文字列の上で右クリックし、「フィールドコードの表示/非表示」を選択。
- 「Wie wird man seinen Schatten los?」に「影を逃れて」とルビを打てた!
話は変わって、古い文章の入力作業の際、たとえば、「それぞれ」の「ぞれ」がにょろっとした記号になっていると、どう入力すればいいか困ってしまう。「かゝる」の「ゝ」や、「つゞく」の「ゞ」は、「くりかえし」とか「おなじ」とか「どう」を変換すれば出てくるので問題ないけれど、この「にょろっ」は出てこない。ネット検索すると、「く」の字を縦に200%(あるいはそれ以上)引き伸ばして「にょろっ」を再現する、という力業が紹介されていたけれど・・・。
結論をいうと・・・、
- この「にょろっ」、もとい、くの字点は、ちゃんとユニコードがある。
- くの字点は、2つのユニコードに分かれている!(1つのものもあるが)
- ユニコードの参照は、Wikipediaの「踊り字」のページが便利。
- つまり、ATOKの文字パレットなどで、ユニコード「U+3033」と「U+3035」(濁点の場合は、「U+3034」と「U+3035」)で検索して文字を確定すれば、くの字点が入力できる。
特に、2つのユニコードに分かれているのは目からウロコ。ちなみに、くの字点には文字参照コードもあるようだ。どれ〴〵・・・、うまく表示されるかな?