いつの間にか、7月も下旬ですね。えーと、7月って、たしか40日まででしたっけ?あれ・・・?
・・・とかいう戯れ言はこの程度にして。また次回、とかいいつつ、ずいぶんごぶさたしてしまいました。自炊シリーズ、いろいろ書きたいことはあるんですが、前回のスキャン編を書いた後、いろいろな資料をスキャンしてきて、少し心変わりをした、というか、前回の内容を修正しないといけない部分が出てきたので、今回はスキャン続編を。
前回、ScanSnapのことをあまり良く書かなかったんですが、見直しました。裁断した本をスキャンするときは、いまはScanSnapを使っています。理由その1は、(A4以下であれば)どんなサイズでも対応すること。本のサイズはA4とかB5とかの定型サイズではないものも多く、複合機でのスキャンではサイズを手動設定するか本のサイズに近い定型サイズでスキャンしてしまうか、なのですが、ScanSnapではそのような手間や妥協が不要です。
理由その2は、本はやはりきれいにスキャンしたい。複合機でスキャン→マルチTIFFで保存→PDFに変換、よりも、ScanSnapでスキャン→PDFで保存、んほうがきれいに仕上がるような気がします。それに、200、300とページ数が増えてくると、PDFへの変換も時間がかかりますしね。
ただ、きれいな仕上がりを得るまでには、それなりに試行錯誤しました。手こずったのは、モノクロで、複数のグラデーションやパターンを使った図(特にグラフや地図)が含まれているような本。うまくスキャンしないと、グラデーションやパターンがつぶれてしまい、グラフや地図などの判読ができなくなってしまいます。
最初、じゃあ、できるだけ高解像度でスキャンすればいいじゃないか、と思い、白黒2階調・エクセレント(1200dpi)の設定でやってみた、のですが。保存されたPDFをみてみると、たしかに図はきれいです。でも、なぜか、文字がにじんでいるようにみえて、気持ちが悪い。また、スキャン速度が許容しがたい遅さです。
それでいろいろ試してみた結果、いまのところ、白黒2階調・スーパーファイン(600dpi)で、オプションの濃度を標準マイナス1にし、「文字をくっきりさせる」、「文字列の傾きを自動的に補正する」をオンにする設定で、満足できる仕上がりを得ています。
一方、複合機でのスキャンはというと、前回、通常は400dpiで、と書きましたけれど、いまはほとんどの資料を600dpiでスキャンしています。複合機の場合は、コピー資料をスキャンすることが多いこともあって、これが最適設定だ!というものを決めづらく、資料の状態をみながら微調整している感じです。白黒2階調で最大解像度が600dpiまでなのはつらいなあ、と思うときもありますね。上に書いたことと矛盾してますが。
この間思ったのは、スキャンの段階で劣化させる必要はないよなあ、ということ。当たり前といえば当たり前ですが。こうした考えは、スキャンした資料のOCR化と深く関係しています。というわけで、次回はOCR編(の予定)。