「自炊 イントロ編」からの続き。今回は、自炊に必要な作業である裁断について、やりはじめて気づいたことなどをつらつらと。
さて、まずは裁断機を選ぶところから。多くのサイトでいわれているように、個人が使う裁断機の選択肢は、ほぼ2択(+1)。プラスステーショナリーの断裁機PK-513Lと、カール事務器のディスクカッターDC-210N。結論からいえば、私はDC-210Nを買いました。なお、選択肢の+1というのは、こちらのページによれば、メーカー不明の中国製裁断機があるそうです(私は知らなかった)。
研究室にはいちおう、ギロチンみたいな、安全装置などない旧式の裁断機(?)があります。でも、これ使うの、いろんな意味でこわいんですね。4、5回に1回は失敗するし(途中までしか切れなかったとか、切れずに紙が折れ曲がったとか)、よからぬところまで切ってしまいそうな気がするし。
で、DC-210Nをさっそく使ってみたんですが、良いですね!失敗するおそれがほとんどなく、安心して使えるというのが良いです。台に紙を置き、紙押さえをセットし、スライダーを往復させて裁断するので、紙がよれたり切り口が斜めになったりすることがありません。例えるなら、ギロチンではなく、電ノコで首をすぱっと切り落とすという感じでしょうか(いや、首切りで例えなくても・・・)。
コンパクトで軽い点もすばらしいです。収納スペースがないから自炊するのに、ごつくて重い裁断機が場所をとったんじゃあ本末転倒ですからね。
DC-210Nの欠点としてよくいわれているのが、一度に40枚しか裁断できないということ。しかし、見方を変えれば、これはリスク分散になっているとも考えられます(一度に大量裁断する豪胆さがない私)。それに、いまのところ、1セットの裁断枚数はせいぜい最大200枚程度なので、5、6回裁断を繰り返せばよく、たいした負担ではありません。
ただ、一度に40枚までなので、冊子体のものはほとんどすべて分解して裁断することになります。私はいまのところ報告書やソフトカバーの本までしか手を広げていないので(ハードカバーの本を裁断する勇気はまだない・・・)、その範囲内で気づいたことを。
本の分解は、案外簡単にできます。本を見開きにし、ページとページのあいだにカッターを入れていけば、意外とあっさり切れてしまいます。そして、何枚かにおろされた(誤用)本を裁断するのですが、綴じしろの部分を惜しげもなくばっさりと切り落とすことが重要。最初、私はここで失敗しました。
というのは、定型サイズにできるだけ近づけようと、切り落とす部分をできるだけ少なくしようとしたんですね。そうしたら、綴じしろの糊が残る→ページどうしがくっつく→スキャン時に巻き込む、というわなにはまってしまいました。型にはまった考え方は良くないということですね。勉強になります。
自炊スト(?)のなかには、余白をぎりぎりまで切り落としている人もいるようですが、私の目的は美しい電子書籍(資料)をつくることではなく、仕事の効率化なので、そこまではやっていません。
では、裁断編はここまで。スキャン編へとつづく・・・。