「研究業績(その他)」の「外邦図関係」に、研究発表1件を追加しました。いや、ファーストでも発表者でもない業績で恐縮ですが。
私の担当は、作成時期の異なる地図をGISを使って重ね合わせるという作業でした。もう少し具体的にいうと、台湾については、1900年代前半に作成された台湾堡図、1920年代に作成された2万5千分1地形図(A)、そして現在の2万5千分1地形図(B)の3枚を、朝鮮半島については、1895年以後に測量された朝鮮略図(発行は1911~1912年)、1910年代に作成された5万分1地形図の2枚を重ね合わせました。その方法は、互いの地図において同地点と判断できるもの(三角点など)をコントロールポイントとして、GIS上でアフィン変換を施しながら位置を合わせていくというものです。その結果の図を2枚ほど(上記AとBを重ね合わせたもの)。
総督府や台北駅がみえる台北の中心部です。かつて城壁だった大通りや鉄道が、おおむねよくフィットしていると思います。
こちらは基隆河。蛇行していた川が付け替えられたことがよくわかります。
こんな感じで、台湾については良好な重ね合わせ結果が得られたのですが、朝鮮半島(ソウル付近)については2枚の地図のずれが大きく、いろいろな問題を抱えています。こうした作業や問題については、またそのうち書きたいと思います。