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[NA-GIS37]QGIS2.0でバッファ分析 その4

Published by na-mii on 2013/12/24

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今回は、[NA-GIS34]で書いた手順の「4.保育施設のポイントデータから500mバッファポリゴンを作成」です。

でも、その前に、豊中市における0~4歳人口と保育施設の分布について、基本的な特徴をつかんでおきましょう。というわけで、0~4歳人口の階級区分図と、公立保育所や民間保育所などの施設種別からみた保育施設分布図を作成してみます。

まずは、0~4歳人口の階級区分図から。レイヤ一覧の<豊中市>の上で右クリック→<プロパティ>を選択。<レイヤプロパティ>ウィンドウが開いたら、左側メニューの<スタイル>を選択。0~4歳人口のような数値データをランク分けするには、初期状態が<共通シンボル>になっているプルダウンメニューから<段階に分けられた>を選択します。次に、<カラム>のプルダウンメニューからランク分けしたいデータ(今回は「AGE_T0_4」)を選択。そして、ランク数や各ランクの色・パターン・境界値・ラベルなどを設定します(このへんの説明は細かくなるので省略)。

<レイヤプロパティ>ウィンドウで階級区分設定。

<レイヤプロパティ>ウィンドウで階級区分設定。

次に、施設種別からみた保育施設分布図を作成します。上記と同様に、保育施設のスタイル設定画面を開きます。今度は施設種別というカテゴリデータを分類するので、<共通シンボル>のところを<分類された>に変更。次に、<カラム>のプルダウンメニューから分類したいデータ(今回は「TYPE」)を選択。そして、各カテゴリの記号・色・大きさなどを設定します。

<レイヤプロパティ>ウィンドウで分類設定。

<レイヤプロパティ>ウィンドウで分類設定。

以下のような地図ができました。

0~4歳人口分布と施設種別からみた保育施設分布。

0~4歳人口分布と施設種別からみた保育施設分布。

さて、ここからが本題。各保育施設から半径500m(今回は直線距離)の圏域を表す500mバッファポリゴンを作成します。

QGISのメニューから<ベクタ>→<空間演算ツール>→<バッファ>を選択。<バッファ>ウィンドウが開いたら、<入力ベクタレイヤ>では<保育施設>を選択。<円を近似させる線分の数>は初期状態では<5>になっていますが、<10>ぐらいにしておきます。<バッファ距離>には<500>と入力。そして、<出力シェープファイル>の<ブラウズ>をクリックして、バッファポリゴンのシェープファイルを保存する場所とファイル名を設定します。

<バッファ>ウィンドウ

<バッファ>ウィンドウ

<OK>をクリックすると、あっという間にシェープファイルの作成が完了します。「TOC(注:Table of Contentsです)に新しいレイヤを追加しますか?」と聞いてくるので、<はい>を選択すれば500mバッファポリゴンが地図に追加されます。

バッファポリゴンが追加された。

バッファポリゴンが追加された。

ところで、<バッファ距離>を入力する際、距離の単位は何だろう?と少し戸惑ってしまいますが、これはプロジェクトの空間参照系の単位に従います。今回の事例では、プロジェクトの空間参照系が平面直角座標系第VI系なので、単位は「メートル」になっています。これがもし、JGD2000のような緯度経度座標系になっている場合、プロジェクトの単位は「度」になるので、バッファ距離として<500>などと入力すると目がテンになってしまいます。プロジェクトの空間参照系は、QGISのメニューから<プロジェクト>→<プロジェクトプロパティ>と進み、左側の<CRS>を選択して、下のほうにある<選択されたCRS>を見ることで確認できます。

<プロジェクトプロパティ>ウィンドウ

<プロジェクトプロパティ>ウィンドウ

レイヤの順序を入れ替え(レイヤ一覧のレイヤ名をドラッグ)、バッファポリゴンの透過度を調整して、以下のような地図ができました。今回はここまで。では、また次回。

レイヤ順序などを調整した地図。

レイヤ順序などを調整した地図。

Filed under: GIS, 仕事 and Tagged: FOSS4G, GIS, NA-GIS, QGIS, QGIS学習ノート, 授業
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