「授業でMANDARA8.08を使う 1」の続き。前提条件は、前回記事を参照のこと。今回は、MANDARAの問題というより、使用環境の問題と考えられることも含めて書き記しておく。
データ挿入で強制終了することがある
<ファイル>→<データ挿入>→<クリップボードからデータ挿入>で、属性データを追加しようとすると、MANDARAが強制終了することがある。比較的大きなデータを追加しようとするときに起きる気がする。これの解決方法は簡単で、追加したいデータをCSV形式で保存し、そのファイルを<ファイル>→<データ挿入>→<ファイルからデータ挿入>で読み込めばよい。
数値地図が読み込めない
地図データ作成で、数値地図2500(空間データ基盤)地理情報標準対応版を読み込もうとすると、必ず強制終了してしまう。もっとも、私のノートパソコンでは、インストールされた最新版(バージョン9.20)でも同じ結果になるのだけれど・・・。ちなみに、ノートパソコンは、Windows Vista Business 64bit版、Intel Core 2 Duo P8800 2.66GHz、メモリは4GBというスペック。他のコンピュータでは試してないけれど、これはスペックの問題?
MDRファイルやMPFファイルを直接開けない
授業の使用環境下では、USBフラッシュメモリに保存したMDRファイルやMPFファイルをダブルクリックしても、MANDARAやマップエディタが起動せず、どのプログラムで開くか聞いてくる。学生にとって、WordやExcelなどのファイルと同じようにいかないのは戸惑うようだ。これは、MDRファイルやMPFファイルをMANDARAに関連づけできない、あるいは、一時的に関連づけしても次回授業ではリセットされていることに問題がある。MANDARAを立ち上げてからこうこうこういう手順で開くんだよ、ということを何回も説明しないといけない。
地図ファイルが合っているのに・・・
これは授業であった事例で、原因がよくわからず。<Map>フォルダに使用すべき地図ファイルがちゃんとあって、属性データのMAPタグの横のセルにはその地図ファイル名がちゃんと書かれているのに、そのデータをMANDARAに読み込もうとすると(ファイルからもクリップボードからも試した)、そんな地図ファイルはありませんといわれ失敗してしまう。何度やってもダメで、最終的には、<mandara>フォルダごと入れ替えた(笑)。
大学コンピュータにMANDARAがインストールされるとどうなる?
これはもはやこの記事の趣旨とは外れているけれど、書いているうちに思いついたので、メモ。大学のコンピュータ(学内一括管理されるもの)にMANDARAがインストールされると、これまで書いてきた苦労はなくなる、はず。だけど、やり方が変わるとまた別の疑問も出てくる。MANDARAは、通常Program Files内にプログラムファイル一式があって、その中の<Map>フォルダに地図ファイルが保存されていれば、いろんな作業がスムーズに進む。しかし、一般的に、大学のコンピュータは、ユーザがProgram Filesに手を加えることを許可しない。したがって、授業で作成したり、自宅で作成してきた地図ファイルをMANDARAの<Map>フォルダに保存ということはできなさそうだ(できたとしても、いったんログアウトすると消えてしまいそうだ)。そうだとすると、やはり、地図ファイルは別の場所に保存しなさいということになるのだろうか?すでに大学のコンピュータにMANDARAがインストールされていて、それを使って授業を行っているところではどうしているのだろう?
・・・と、とりとめもなくいろいろと書いてきたけれど、とりあえず、ここで完結。来年度(?)の授業の準備をする中でまたいろいろと問題が出てきたら、「3」があるかもしれません。