授業で、地理情報分析支援システムMANDARAを利用している。自分や勤務先のコンピュータなら、インストールして使えばよい。しかし、他大学などでは、そうはいかない。管理者権限のないコンピュータでMANDARAを使う場合、インストーラなし版旧バージョンのバージョン8.08をダウンロードし(ダウンロードページ)、それをUSBフラッシュメモリに保存して、そこからプログラムを立ち上げて使用する。ところが、この方法で使っていると、思わぬところでつまずくことがある。以下、今後の(自分の)ために、いくつか書き残しておく。
全国市区町村界データの読み込みで強制終了
全国市区町村界データのシェープファイルを読み込もうとすると、位相構造化処理中に「実行時エラー’9’:インデックスが有効範囲にありません」というダイアログが出て、100%MANDARAが強制終了する。理由はよくわからない。たしか、コンピュータにインストールしたMANDARA8.08ではそんなことは起きなかったはずなのに。市区町村別の全国地図データを国土数値情報などで作成しようとすると作業がすごく大変なので、この現象は困る。都道府県別の全国地図データについては、ShapeFileライブラリ – RjpWikiからシェープファイルデータをダウンロードして作成している。
グラフ表示の編集で強制終了
MANDARAでは、グラフを表示させた統計地図を作成することができる。しかし、<グラフ表示>の表示データを編集しようとすると、「実行時エラー’70’:書き込みできません」というダイアログが出て、これも100%MANDARAが強制終了する。表示データのところをクリックするやいなやクラッシュするので、どうしようもない。
属性データ編集でフリーズ
属性データの編集で、<通常のデータ>のところを<カテゴリーデータ>に変更しようとすると、「「実行時エラー’70’:書き込みできません」というダイアログが出て、MANDARA(の属性データ編集)がフリーズする。ダイアログの<OK>をクリックしても反応しないので、タスクマネージャを立ち上げて作業を終了させるしかない。ただ、この現象には対処法がある。カテゴリーデータにしたいデータ項目の<単位>を「CAT」にすれば、自動的に<通常のデータ>が<カテゴリーデータ>に変わる。
Windows 7で動作しない(らしい)
これが一番困るかも。そもそも、Windows 7では、USBフラッシュメモリから立ち上げる方法が使えないらしい。らしい、というのは、自分では確認していないから(この現象は受講生からの報告)。確認しようにも、身近にあるWindows 7コンピュータには、片っ端からMANDARAの最新版をインストールしてしまったからなあ。非常勤先は今のところWindows Vistaだからいいけれど、来年度からWindows 7になるかもしれないという話を聞いているし、うーむ、である。
他にもまだあるけれど、長くなったのでいったんおしまい。また、そのうち続編を書きたいと思います。続編を書きました→授業でMANDARA8.08を使う 2