[甲南GIS09]・[甲南GIS10]で統計地図を作成しました。今回はその統計地図をWordに貼り付けてみます。(以下では、[甲南GIS09]の続きという前提で話を進めます。)
(1) 統計地図を開く
[甲南GIS09]を参考に、統計地図を開く。
(2) 統計地図の調整 その1
上部メニューの<オプション>→<オプション>と進むと、<出力画面オプション>というウィンドウが現れる。方位記号、凡例、スケール(縮尺)などの調整を行うことができる。
(3) 統計地図の調整 その2
方位記号、凡例、スケールはマウスで動かすことができる。バランスを重視し、また、ムダな余白が少なくなるようにそれらを配置する。
(4) タイトルを非表示に
タイトルの上で右クリック→<タイトル非表示>を選択。(あるいは、上記の<出力画面オプション>の<全般>タブ内、<飾り>枠内の<タイトル表示>のチェックを外す。)タイトルを非表示にする理由は、後々Wordでタイトルを入力できるからである。
(5) 統計地図の最終確認
地図ができるだけ大きく表示されるようにウィンドウサイズを調整。満足できるレイアウトになったか最終確認。
(6) Word起動
あらかじめWordを起動し、新規ドキュメントを開いておく。
(7) 統計地図をコピー
統計地図のウィンドウの上部メニューから、<編集>→<コピー>を選択。
(8) Wordに貼り付け
Wordの画面に移行。<貼り付け>ボタンの下のほう(▼の部分)をクリックし、<形式を選択して貼り付け>を選択。
<形式を選択して貼り付け>ウィンドウ内、<貼り付ける形式>の中の<図(拡張メタファイル)>を選択し、<OK>をクリック。
とりあえず貼り付け成功。しかし、ムダな余白が多くて、統計地図が小さくなってしまっていることが気になる。
(9) 貼り付けた画像の調整:トリミング
貼り付けた統計地図画像をクリックして選択状態にし、Wordの上部メニュー右端の<図ツール書式>をクリック。次に、その下の<トリミング>をクリック。
すると、画像の四隅などにトリミングハンドル(下の画像の赤枠内)が現れる。そこにマウスカーソルを合わせるとカーソル形状が変わるので、その状態でトリミングハンドルをマウスで動かすと、ムダな余白を削る(トリミング)することができる。
(10) 【重要】画像調整後の確認
トリミングが終わったら、上部の<トリミング>をクリックしてトリミングモードを解除。適宜画像のサイズを調整して、ドキュメント内にうまく収まるようにする。
地図画像の上で右クリック→<レイアウトの詳細設定>を選択すると、<レイアウト>ウィンドウが現れる。<サイズ>タブ内の<倍率>に注目。そこの<高さ>と<幅>が同じ値(%)になっているか確認。もしなっていない場合は、<縦横比を固定する>にチェックを入れた上で、<高さ>と<幅>を同じ値(%)にする。
ここで<高さ>と<幅>が同じ値(%)になっていないというのはどういうことかというと、縦方向(高さ)と横方向(幅)の縮小・拡大率が一致していない、すなわち、地図が縦横いずれかにゆがんでしまっているということです。これは、地図を扱う上でぜったいにやってはいけないことです。無意識に画像サイズを調整すると起こりうることなので要注意です。
今回の説明は以上です。MANDARAファイルの上書き保存を忘れずに。