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[甲南GIS10]統計地図作成2:可変シンボルマップ

Published by na-mii on 2013/4/30

可変シンボルマップ

[甲南GIS09]では、統計地図の表現方法の1つとして階級区分図を作成しました。今回は、また別の表現方法である可変シンボルマップを作成します。可変シンボルマップとは、簡単にいえば各地域のデータの違いを記号(円や四角など)の大小で表現した地図です。

(1) MANDARAファイルを開く

[甲南GIS08]で作成したMANDARAファイル(<地理と情報>→<MANDARA>フォルダ内の「兵庫県市区町データ.mdrm」)を開く。

(2) データ項目を選択

<データ項目>のプルダウンから、今回使用するデータとして「乗用車台数」を選択。

(3) とりあえず地図を見てみる

「乗用車台数」を選択すると、<記号>タブが選択された状態になる。

<記号>タブが選択されている。

<記号>タブが選択されている。

<描画開始>をクリックすると、現時点の設定による統計地図が表示される。

とりあえず表示された可変シンボルマップ

とりあえず表示された可変シンボルマップ

表示された地図を見ると、まあ悪くはないけれど、モノトーンで地味。また、芦屋市から神戸市垂水区にかけての一帯が、記号が重なり合っていて少しわかりにくい感じがします。また、凡例(上の画像の赤枠)として3万台・12万台・24万台の大きさを表す円が示されていますが、これも変更したいところです。以下の作業では、このあたりに関する設定変更を行います。

(4) データの特徴を知る その1

<データ項目>の枠内右側にある<統計値表示>をクリック。<統計値>というウィンドウが出て、使用するデータの最大値、最小値、平均値などがわかる。

統計値

統計値

兵庫県における市区町別「乗用車台数」の最大値は約26万台、最小値は5,387台ということがわかりました。しかし、平均値が4.4万台に対して中央値が2.6万台と、データの分布にかなり偏りがあることがうかがえます。そんなわけで、データの特徴を知るために、最大・最小値や平均値といった統計値だけではなく、各市区町の個別データも見てみます。

(5) データの特徴を知る その2

<データ項目>の枠内右側にある<データ値表示>をクリック。<乗用車台数>というウィンドウが出て、各市区町(オブジェクト)の個別データが表示される。一番上の<値(台)>のところをクリックすると、データの小さい順(昇順)、データの大きい順(降順)というふうに並べ替えることができる。

オブジェクトの個別データ

オブジェクトの個別データ

データを並べ替えてみると、おおざっぱにみて1万台前後のグループ、4万台前後のグループ、10万台前後のグループ、そして1つだけ飛び抜けている姫路市(約26万台)という4つに分けられそうです。このことを次の凡例設定の参考にします。

(6) 凡例設定

<凡例>の枠内の<凡例値1>に「250000」、<凡例値2>に「100000」、<凡例値3>に「40000」、<凡例値4>に「10000」と入力。(※ここでどういう数字を入力するかは、当然使用するデータによって変わってくる。)

凡例設定

凡例設定

(7) 表示記号設定

<表示記号設定>の枠内の記号をクリック。<記号設定>のウィンドウが出てくるので、そこで記号の種類やサイズ、色などを設定する([甲南GIS05]の(3)・(4)も参照)。

表示記号設定

表示記号設定

ここでは例として、記号(円)の重なり合いを解消するためにサイズをやや小さめに(9%)、円の線幅を0.1%に(<輪郭>で設定)、円の色を薄紫色にしました。

(8) 統計地図を表示

一通り設定が済んだら、<描画開始>をクリック。設定が反映された統計地図が表示された!

可変シンボルマップが表示された。

可変シンボルマップが表示された。

 (9) 【重要】データの上書き保存

統計地図のウィンドウを閉じる。MANDARA本体の上部メニューから、<ファイル>→<MANDARAの形式でデータ・設定保存>→<上書き保存>を選択。「・・・.mdrmを保存しました。」というウィンドウが出てきたらOK。MANDARAを閉じてもよい。

以上で今回の作業は終了です。

Filed under: GIS, 仕事 and Tagged: GIS, MANDARA, NA-GIS, 授業, 甲南GIS, 甲南大学
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