[甲南GIS02]~[甲南GIS05]までの作業で作成した地図データに統計データを結びつけて、統計地図を作成する作業に入ります。今回はその準備です。
(1) 必要な統計データの確認
今回用いる地図データは「兵庫県市区町地図.mpf」、すなわち、兵庫県の市区町(村)単位の地図である。神戸市が9つの行政区に分かれていることに注意。また、地図は2010(平成22)年時点のものである([甲南GIS03]国土数値情報のダウンロードを参照)。
これらをふまえると、これから用意すべき統計データは以下の条件すべてを満たさなければならない。
- 兵庫県の市区町村別のデータ。
- 神戸市の行政区別データが含まれる。
- 2010(平成22)年のデータ、あるいは、それにできるだけ近いデータ。
(2) サンプルデータのダウンロード・保存
今回は私が用意したサンプルデータを使用する。My KONANにログインし、<地理と情報Ⅱ>の<授業資料>の「第3回授業資料」にアップしてある「2010hyogo.xlsx」というExcelファイルをダウンロード。それを<地理と情報>フォルダ内の<属性データ>フォルダに保存。
(3) サンプルデータの確認
「2010hyogo.xlsx」を開く。次のような特徴をもったデータであることに留意する。
- 一番左の列(A列)に市区町名が入力されている(下の画像の赤枠に注目)。
- 市区町名の列の右隣に、縦方向(列方向)に各データが入力されている(下の画像の青枠に注目)。
- 各データの1行目にデータのタイトルが入力されている(下の画像の緑枠に注目)。
また、統計データの市区町名は、地図データの市区町名と完全一致していなければならない。以下の画像の通り、地図データの市区町名は「県」・「郡」を省略したものなので、統計データの市区町名も同様にする。([甲南GIS04]国土数値情報を利用した地図データ作成の「(5) 読み込み設定」で何気なく済ませた<オブジェクト名設定>がここでかかわってきます。)
(4) サンプルデータの加工
サンプルデータの一番上に、新たに1行追加。Excelの左端「1」の上で右クリック→<挿入>をクリック。
サンプルデータの3行目に、新たに1行追加。Excelの左端「3」の上で右クリック→<挿入>をクリック。
サンプルデータを以下の画像のような状態にする。
(5) MANDARAタグの追加
MANDARAで地図データと統計データを結びつけるために、統計データにMANDARAタグを追加する。MANDARAタグについては、さしあたりMANDARAサイト内の「簡単統計地図作成」の「手順3」を参照のこと。
A1セルに半角で「MAP」と入力し、その右隣(B1)のセルに地図ファイル名を入力。今回使用する地図ファイルは「兵庫県市区町地図.mpf」なので、ファイル拡張子(.mpf)を除いた「兵庫県市区町地図」と入力。
A2セルに半角で「TITLE」と入力。その右隣の各セルには、各データのタイトルが入る。
A3セルに半角で「UNIT」と入力。その右隣の各セルには、各データの単位を入力。人口は「人」、世帯数は「世帯」、乗用車台数は「台」、1世帯当たり乗用車台数は「台/世帯」である。
最後に、データを上書き保存して作業は終了です。