[甲南GIS04]国土数値情報を利用した地図データ作成で作成・保存した地図データをMANDARAで開いてみます。そして、基本的な設定も行います。(※この「甲南GIS」シリーズについては、[甲南GIS01]はじめにをお読みください。)
(1) MANDARA起動→マップエディタを開く
MANDARAを立ち上げる。<マップエディタ(地図データの作成・編集)>を選択し、<OK>をクリック。
(2) 地図データを開く
マップエディタの上部メニューから、<ファイル>→<地図ファイル読み込み>と進む。
<リムーバブルディスク>(USBフラッシュメモリ)→<地理と情報>→<MANDARA>→<Map>と順にフォルダをたどっていく。<Map>フォルダ内に保存されている「兵庫県市区町地図.mpf」を選択し、<開く>をクリック。
マップエディタに地図が表示された。
(3) 基本設定1:方位記号の設定
MANDARAでは、[丸印+上向き矢印]の方位記号(上の画像を参照)が初期値として表示されます。この方位記号の形状や大きさなどを変更することができます。
マップエディタの上部メニューから、<設定>→<方位設定>→<方位設定>と進む。(あるいは、方位記号の上で右クリック。)
<方位の設定>ウィンドウ内の、<方位の形状>の枠内にある方位記号をクリック。
形状を変更する場合は、「既定記号」という文字の右横にある方位記号をクリック。
いくつかの種類の中から形状を選ぶことができる。使いたい形状をクリックして選択。
方位記号の大きさを変更したい場合は、<記号設定>ウィンドウ内の<サイズ>の数字(%)を変更する。
そのほか、方位記号の輪郭の太さや色を変えたり、オリジナルの画像を方位記号に設定することもできる(説明省略)。なお、<記号設定>ウィンドウ内の<回転角度>は、基本的に変更する必要はない(不必要に変更してはいけない)。
設定が終了したら、<OK>をクリックして設定関係のウィンドウを閉じる。マップエディタは開いたままにしておく。
(4) 基本設定2:線種の設定
MANDARAでは、境界線などに非常に細い線が初期値として設定されています。後々、地図を印刷したときに線が細すぎて見にくいといった問題が出てきますので、ここでは境界線の線の太さを変更します。
マップエディタの上部メニューから、<設定>→<線種設定>→<線種設定>と進む。
<線種設定>ウィンドウ内の、<パターン>の枠内にある線をクリック。
<基本ラインパターン>ウィンドウ内の<詳細設定へ>をクリック。
<ラインパターン設定>ウィンドウ内の<実線設定>をクリック。
<ラインパターン/実線…>ウィンドウ内の<線幅>の数値を変更。
ここでの%による指定は非常にわかりにくいのですが(※注参照)、印刷したときの見やすさとしては0.1%か0.2%が良いと個人的には思っています。なお、ここで線幅の設定を変更しても、画面上(マップエディタ上)では変更は反映されません。
設定が終了したら、<OK>をクリックして設定関係のウィンドウを閉じる。マップエディタは開いたままにしておく。
(5) 地図データの上書き保存
【重要】最後に、マップエディタの上部メニューから、<ファイル>→<地図ファイル保存>と進み、地図データを上書き保存する。
※注:方位記号の大きさや線幅の設定のところで出てきたように、MANDARAではサイズや幅、間隔などの設定に%指定を採用しています。これは何の大きさ・長さを基準とした相対値なのか、ですが、「表示される全オブジェクトの外接四角形の対角線の長さを基準」となっているようです。詳細については、谷謙二(2011)『フリーGISソフトMANDARAパーフェクトマスター』古今書院の324頁を参照してください。