「集中講義を振り返って 1」なんてタイトルをつけなきゃよかった(「1」が余計だった)、と後悔する今日このごろ。今回も、「ガーミンとiPhoneのGPSデータ比較:甲南大学編」と同様、集中講義シリーズに位置づけられるのですが、テーマが明確なので、やはり別タイトルで。
甲南大学での集中講義(に限りませんが)では、情報教育研究センターのコンピュータを使用しました。私には当然管理者権限はありませんし、コンピュータにはGoogle Earthはインストールされていません。でも、授業で使いたい。さて、どうしましょう。
まず、Google Earthのページからインストーラをダウンロード、USBフラッシュメモリに保存し、インストーラを開いてみました。・・・が、いきなり拒否される。そりゃ当然か、管理者権限ないんだから。USBは治外法権にしてよ・・・って、それも無理な相談ですね。
じゃあ、持ってきていたノートパソコンにインストールされているGoogle Earthを丸ごと移植するという荒技はどうか。ってことで、
- ノートパソコンの<Program Files>フォルダを開く。(ちなみに、私のノートは64bitなので<Program Files(x86)>フォルダ)
- <Google>フォルダ内にある<Google Earth>フォルダをコピー。
- それをUSBフラッシュメモリ内にペースト。
- ノートパソコンからUSBを外し、大学のコンピュータに挿し込む。
- USB内の、<Google Earth>フォルダ内の<client>フォルダを開く。
- そのなかの<googleearth.exe>を(ダブル)クリックして立ち上げる。
すると、無事USBフラッシュメモリからGoogle Earthが起動しました!やった!これを確認できたのは、集中講義開始の20分ほど前(笑)。もし起動できなかったら、集中講義どうするつもりだったんだっていう・・・。
ところで、この記事を書く前にちょっと調べてみたら、「USBで動くGoogle Earth: いとちり」という記事が。さすがいとちりさん、3か月以上前に書かれていたのですね。・・・集中講義がはじまる前に気づけよ、自分。
このままでは、いとちりさんの二番煎じに終わってしまうので、集中講義中に起きたトラブルについて。集中講義期間中何の問題もなく、この方法でGoogle Earthを使えた学生もいましたが、何人かのコンピュータでは原因不明の現象に見舞われました。
「Google Earth/MapとKML/KMZファイルに関するメモ」で書いた、Google Earthに正式2万分1地形図をオーバーレイさせる作業をやってもらったのですが、たとえば「御影」の図幅をイメージオーバーレイとして追加すると、西日本全体を覆うような大きさで読み込まれてしまう。これはおかしいということで、いったんGoogle Earthを終了し、再起動して同様の作業を行うと、状況は悪化。赤道付近をぐるっと一周、正式2万分1地形図が覆ってしまいました(もちろん、うにょーんと伸びている)。最終的には、地球全体を覆ってしまった学生もいました(笑)。あれ、スクリーンショット残しておけばよかったなあ。
どこかに残っているであろうキャッシュを削除してからGoogle Earthを再起動すれば、こうしたトラブルは回避できたのかなと、集中講義が終わってから気づきましたが、後の祭り。授業中は原因や対処法がわからず、いろいろ試してはだめの繰り返しで大変でした。ま、正式2万分1地形図が地球を支配するさまを見て学生のテンションが上がったので、それはそれで良かったかなあと、今ではそう思えます(笑)。