国土数値情報は、国土交通省が公開しているデータであり、GISソフトに読み込んで利用することができます。今回は、数多くのデータの中から、「行政区域(面)」をダウンロードします。MANDARAに読み込んで、市区町村単位の地図データを作成するための準備です。
(1) ダウンロードの入口を選択
国土数値情報ダウンロードサービスのページへ行くと、少しわかりにくいですが、4つのデータ形式のリンクが用意されています。今回は、左から2番目の「GML(JPGIS1.0)」をクリック。
なぜ、あえて目立たない入口を選ぶか(しかも、更新が停止してしまっている)というと、MANDARAの対応データとの兼ね合いです(詳細は省略)。ここでいきなり間違える人が多いので、慎重に進めてください。
(2) 「行政区域」を選択
「GML(JPGIS1.0)」をクリックして画面が切り替わったら、「行政区域(面)」を選択。
(3) ダウンロードする都道府県を選択
下のほうにスクロールすると都道府県の選択画面が出てくるので、今回は練習として兵庫県をにチェックを入れて<選択>をクリック。なお、今回は兵庫県だけを選択しますが、複数の都道府県を選択して一気にデータをダウンロードすることもできます。
(4) ダウンロードするデータの年次を選択
大正8年から平成22年までのデータが一覧表示されるので、とりあえず最新のデータってことで、平成22年(一番下)のチェックボックスにチェックを入れて<選択>をクリック。
(5) アンケート回答・約款への同意
アンケート調査に回答しないとデータをダウンロードできないので、とりあえず必須入力の項目だけ素早く選択して<回答する>をクリック。次ページの「国土数値情報利用約款」も、サッと目を通して、一番下の<同意する>をクリック。(時間のあるときに、じっくり回答・熟読してくださいね、といちおう書いておく。)
(6) データのダウンロード
<ダウンロード>をクリックするとデータのダウンロードが開始します。演習の準備で作成した<地理と情報>フォルダの中にある<空間データ>フォルダにデータを保存。
(7) 保存したデータの確認と「解凍」
<地理と情報>フォルダ内の<空間データ>フォルダの中に、「N03-110331_28.zip」というファイルが保存されていれば成功です。ところで、このファイルは「ZIP形式」という「圧縮ファイル」です。「圧縮ファイル」の詳細については各自で調べてもらいたいですが、とにかく、圧縮ファイルのままでは今後の作業に使うことができません。
圧縮ファイルを使えるようにするためには、「解凍」という作業を行います。「解凍ソフト」(いくつも無料ソフトがあります)がインストールされていればあっという間に解凍できます。もしインストールされていなくても、圧縮ファイルの上で右クリック→<すべて展開>を選択、という手順でも解凍を行うことができます(このあたり、別記事で補足するかも)。
解凍が無事終われば、<空間データ>フォルダ内に、新たに<N03-110331_28>という名前のフォルダができたはずです。それが確認できれば、圧縮ファイル(N03-110331_28.zip)のほうは用済みなので、削除してしまってもかまいません。
今回はここまで。次は、[NA-GIS58]国土数値情報を利用した地図データ作成です。